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ACL損傷:膝の解剖と不幸の三徴候                        



 

 

☆膝とその周囲の解剖学☆


膝関節(knee joint

 大腿骨と脛骨によって形成される脛骨大腿関節(tibio-femoral-joint, TFJ)と大腿骨と膝蓋骨の間にある膝蓋大腿関節(patello-femoral-joint, PFJ)の2つから構成されている。

 PFJは膝伸展機構に関与し、下肢にアライメント異常(マルアライメント、malalignment)があると伸展機構は正常に機能しない。







〈前十時靱帯の機能〉

・大腿骨に対する脛骨の前方移動、膝屈曲時の脛骨の外旋、わずかであるが膝の伸展、
過伸展を予防する。

・大腿骨顆部のころがり運動とすべり運動を調整する役割を果たす。
ACLは上、後、外方に捻れた線維配列を持ち、前内側線維束と後外側線維束の2つの線維束からなる。屈曲運動では、靱帯の捻れは増大し、後方線維は緊張する。伸展位では、靱帯のすべてが緊張している。屈曲30~60°の間にこの靱帯にかかるストレスは最小になる。



 

 

☆不幸の三徴候(unhappy traid)☆

MCL,ACL,MM(内側半月)損傷

この3つが同時に起こる肢位としては・・・

足跡の先が外側を向く状態(toe out)、膝が内側を向く状態(knee in)で外側のやや後方から衝撃を受けた場合に生じる。外側からの衝撃により、まず内側側副靱帯が損傷され、次に膝が回旋することによりひねりが加わり、内側半月板が損傷される。最後に、やや後方からの衝撃により脛骨が前方に引き出され前十字靱帯が損傷される。