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ACL断裂の治療やリハビリテーション                        



 

 

ACL断裂の治療☆

 手術を行う場合と、手術を行わない保存的治療の2つの方法がある。

 
<保存的治療>

 保存的治療では、ACL用のサポーターをつけ、膝周囲の筋力を強化し、リハビリで正しいジャンプの着地やフェイント動作を習得して競技に復帰する。


<手術>一旦断裂したACLは、ギプスや縫合では治療するのが困難

靱帯再建が必要(役に立たなくなった本来のACLに代わって新しいACLを作る)

再建材料としては・・・ 

・患者本人のあまり必要のない腱や靱帯を使用する方法

・人工靱帯を利用する方法

・他人の靱帯を用いる方法

感染症やアレルギー反応等の問題から、患者本人のものを利用するのが一般的である。

★自家(autograft)骨付き膝蓋腱(bone-patellar tendon-bone, BTBを使用するのが世界的に認められている方法であり、わが国では自家半腱様筋や薄筋腱を折りたたんで使用することが一般的である。

 

 

 

 

 

☆経時的リハビリテーションプログラム☆(No.1

 

 

☆基本方針☆

①膝関節の安定性を適宜評価する

②早期に膝関節可動域の回復を図る

③萎縮、収縮不全筋を再教育する

④膝靱帯へのストレスを考慮した方法で筋力を強化する

⑤荷重下での安定性を獲得させる

⑥膝関節へのストレスの集中を回避する

⑦患部外へのトレーニングを実施し、基礎体力の低下を防止する

 


☆運動療法の方法について☆

 

術前:Quad settingの学習

   損傷から早くても1ヶ月間経過観察し、急性炎症を鎮静化させ、ROM

   左右差をなくしておく。

 

術後1W目:①カフパンピング Quad setting  ③SLR

 

(カフパンピング)足首を動かすことによって下腿三頭筋を収縮させ、浮腫を防ぐ。血流をよくすることで治りがよくなる。

 

術後2w目:CPM 

AROM(自動) PROM(他動) AAROM(自動介助)

 

術後3w目:①KJ AROMex   ②膝周囲筋MSE(筋力訓練)

 

 

術後④w目:①/PWB crutch gait  aerobike  CKC(ハーフスクワッ

      ト、空気椅子)

 

術後〜4w膝装具装着し、屈曲には制限なし。伸展は−30°程度に制限する。積極的にハムストリングスのMSEを行う。


術後5w目:2/3 PWB crutch gait       PWB:部分荷重、FWB:全荷重

術後6w目:FWB